はじめに
通勤途中、ポケットが妙に軽いことに気づきました。
「あれ、スマホがない」
家のコンセントに挿したまま、置いてきてしまったようです。
最近どうも調子が悪く、バッテリーもすぐ減る。
“忘れても困らない”と思っていたはずなのに、いざ手元にないとなると、なんだか心細くなってきました。
コンセントに挿したまま、というのが気になって…家に電話して外してもらおう。
そう思って、公衆電話を探し始めたのですが──当たり前にあったはずのあの「緑の相棒」、これが、驚くほど見つからないのです。
探すときには見つからない「街の風景」
昭和の頃、公衆電話は全国に70万台以上あったそうです。
かつては駅前や商店街の角、喫茶店の入り口など、どこにでもあって、ケータイ登場以前は、それが当たりまえの光景でした。
ところが令和の今では、約6〜7万台ほど、およそ10分の1まで減っています。
私たちが街を歩いて見つけられないのも、無理はありませんよね。
スマホが普及したことで
「使う人が減った → 設置が減った → ますます見つからない」
という流れが続いているのです。
探すときに限って見つからないのは、単なる偶然ではなく、時代の流れでもあるのですね。
散歩道が教えてくれた「再会」
しばらく歩いて、 ふと頭に浮かびました。
たまに行く散歩コースの途中にある、小さな公園。
「そういえば、あそこの隅にあったかも…?」
足早に向かってみると……ありました!
木々の陰にひっそりと佇む、今も変わらない緑色の電話機。
まるで旧友に再会したような、何とも言えない安心感に包まれました。
日頃の散歩で何気なく風景を眺めていた自分を、褒めちぎってあげましょう(笑)
10円玉を数枚入れると、受話器からは「プーッ」と聞こえてきます。
回線がつながり「コトッ」と落ちる硬貨、この音たちと、久しぶりの再会です。
家族の声を聞けた瞬間、ようやく私の心に平穏が戻ってきました。
…10円でどれくらい話せたっけ?と不安だったのは内緒です(笑)

公衆電話の「賢い探し方」
もし皆さんが公衆電話を探すとき、スマホやパソコンでGoogle マップを使うなら少し注意が必要です。
実はGoogle マップで「公衆電話」と検索すると、なぜか「公衆トイレ」が優先的に表示されてしまうことがよくあります。
理由は、 公衆電話が Google のデータベースに十分登録されていないため。
なので「公衆」という言葉に反応してしまうようです。
施設名+公衆電話 で検索すると出ることがありますが、それよりも“確実にある場所”を知る方法があります。
最も確実なのは、「NTT東日本・西日本の公式サイト」にある設置場所検索マップを使うことです。
【確実な探し方のコツ】
- NTT公式サイトで探す: 「公衆電話 設置場所検索」と検索すると、NTTの公式地図が出てきます。これが一番正確です。
- 災害時の備えとして: 公衆電話は、一般の電話がつながりにくい災害時でも優先的に扱われます。また、停電時でも電話をかけることができる頼もしい存在です。
災害時、公衆電話にも頼れない場合は、たとえ手元にスマホがなくとも、モバイルバッテリーがあると安心です。今の時代、あたりを見回せばスマホは誰か必ず持っているかと思います。
スマホのモデルによっては、ライトが点いてラジオが聞けて、いざというときの頼りになりますが、使えば使うほどバッテリーは減っていきます。もし周囲から孤立した状況になったときは、1台のスマホが貴重な存在になるかもしれません。

私が普段に持ち歩いているのが、カードサイズのモバイルバッテリーです。邪魔にならないサイズで大容量なので、普段の持ち歩きから旅行まで必ずカバンに入れています。
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街の“残りやすい場所”を知っておく
実際の生活では、次の場所に残っていることが多いです。
- 駅の改札付近
- 大きな病院の入口
- 市役所・区役所
- 公園の管理棟付近
- 大型スーパーの入口
- 公共施設(体育館・図書館など)
散歩のついでに、「ここにあるんだな」と覚えておくだけで、いざというときの安心感が変わります。
結びに:次世代へつなぐ「もしも」のバトン
今の若い人たちの中には、公衆電話を一度も使ったことがないという方も多いかもしれません。
ボタンを押し、十円玉が落ちる音を聞く。それは、私たち世代にとっては当たり前の日常でしたが、今や「特別な体験」になりつつあります。
お孫さんや若いご友人と街を歩く際、「あそこに公衆電話があるね」と確認し合ってみてはいかがでしょうか。
それは単なる世間話ではなく、立派な「防災のバトン」になります。
スマホを忘れたおかげで再確認できた、街の「緑の相棒」。
皆さんも、次のお散歩のついでに、近所のどこに彼らが隠れているか探してみてくださいね。

